
講師紹介
- 齋藤 明
- さいとう あきら
- 重要無形文化財「鋳金」保持者
<研修会について>
古代の黄河、ナイル河、インダス河、ユーフラテス河流域の世界四大文明発祥の各地に起源を見る蠟型鋳金の技法は青銅器時代になって、高度な進歩発展をとげていた。
わが国では、飛鳥・白鳳時代に、この技法で金銅仏が盛んに制作されて以来、現代にまで伝承されている。蠟型による「鋳金」技法の全工程にわたる実習指導をとおして、技法の正しい伝承に資することを目標とした。
実施概要
- 期間2003年9月16日〜20日、26日、27日 /
2004年8月30日〜9月3日 - 会場齋藤明鋳金工房(東京都練馬区)
- 講師齋藤明
- 助手2名
- 受講者8名
実施スケジュール
2003年9月16日(火) |
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2003年9月17日(水) |
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2003年9月18日(木) |
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2003年9月19日(金) |
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2003年9月20日(土) |
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2003年9月26日(金) |
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2003年9月27日(土) |
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2004年8月30日(月) |
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2004年8月31日(火) |
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2004年9月1日(水) |
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2004年9月2日(木) |
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2004年9月3日(金) |
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講師のひとこと
この度、伝承者養成「鋳金」研究会は、前期平成15年、後期平成16年、受講生8名、助手2名、講師の弟子3名、計13名、12日間の研修を無事修了いたしました。
前期、鋳造鋳込みまでを講師のデザイン「蠟型波紋壺」を用いて7日間の研修指導いたしました。先ず蠟型鋳造による基本工程順に、講師が実際に手がけて制作をして、次に受講生が実習を行っていく方法をとりました。作品の鋳造は、窯を築いて、松薪を燃料として鋳型を素焼に焼成、溶解炉2基を使用して銅合金を溶かし鋳型の冷却を待って「型ばらし」吹き分けは、黄色と黒色の融合美に表現され、全員の鋳造は成功いたしました。
後期・5日間は、仕上表面処理、炭研ぎ研磨、煮込着色工程の研修指導を行って作品は完成いたしました。この研修の成果は、今後、各自の作品制作に発展されることを期待いたします。