「彫金」伝承者養成技術研修会(1998 - 1999 年)

増田三男先生による重要無形文化財
「彫金」の研修会

講師紹介

  • 増田 三男
  • ますだ みつお
  • 重要無形文化財「彫金」保持者

実施概要

  • 期間
    1998年5月15日~6月14日(うち5日間) /
    1999年6月6日~7月7日(うち5日間)
  • 会場
    黒木アトリエ(東京品川区)、東京芸術大学彫金研究室(東京台東区)
  • 講師
    増田三男
  • 助手
    2名
  • 受講者
    7名

実施スケジュール

  • 金工作品デザインの講習 蹴彫鏨、木鏨の制作
  • 伝承と新しい伝統の創造の講習
    裏打出、蹴彫、鏨透、金銷の実習

講師のひとこと

基礎知識を有する者への1年次・デザイン、2年次・彫金全般について、との計画であったので、2年次のデザインについては、金工作品のデザインを目標に研修することとした。訴えたい感動、型、造形の諸要素、造形美、用即美、3次元のデザイン、具象、抽象模様、素材について、用いる技法等までデザインする時考慮すべきであるなど研修した。
2年次の彫金全般について
伝統工芸はその技術を極める事に依って暗示を得、伝統を土台にして更に新しい伝統を創造しなければならない。この事を作品を作る事で体験する事にした。作品1点制作、デザイン自由、裏打出、蹴彫、鏨透、金銷種々。各自が1点を制作、千鳥石目象嵌については時間がなく残念でした。
研修の結果は時を待たなければならない。私自身には色々な意味でよい経験になった。