「羅」伝承者養成技術研修会(1996 - 1997 年)

北村武資先生による重要無形文化財
「羅」の研修会

講師紹介

  • 北村 武資
  • きたむら たけし
  • 重要無形文化財「羅」保持者
  • 重要無形文化財「経錦」保持者

実施概要

  • 期間
    1996年9月14日~12月15日(うち8日間) /
    1997年4月12日~7月13日(うち8日間)
  • 会場
    北村工房(京都市西陣)
  • 講師
    北村武資
  • 助手
    3名
  • 受講者
    10名

実施スケジュール

1996年9月14日(土)
  • 制作意図と織技術織組織の研究と応用についての講義、工房見学
1996年9月15日(日)
  • 織機の組み立て
1996年10月12日(土)・13日(日)
  • 2人1組での実習開始
1996年11月9日(土)・10日(日)
  • 講師による羅織実技見学、実習、特別講師佐藤四郎氏による講義
1996年12月14日(土)・15日(日)
  • 「伝統と創生」展(京都文化博物館)鑑賞
1997年4月12日(土)
  • 基礎実習振り返り、特別講師切畑健先生(大手前女子大学教授)ご講演
1997年4月13日(日)
  • 綟織を主とした機での試織開始
1997年5月10日(土)・11日(日)
  • 松下美術苑真々庵において庭園と重用無形文化財保持者の展示作品を鑑賞、実習
1997年6月14日(土)~7月13日(日)
  • カリキュラムにしたがって集中的実習、実習終了

講師のひとこと

織物の工程は多岐にわたりますが、研修会は最終工程とされる製織作業に限定し、研修生の実状にも配慮しながら進めました。
第1年次は、織機の組み立て、綜絖の設置、製織に必要な諸道具の取り扱いなど基礎技術の講習を、第2年次は、羅織を中心とした各種織機による素材や組織に適合した実技指導といたしました。
技術は、短期に習得できるものではありませんが、研修会の目的を共有し、熱心に取り組まれた参加者にとって、これからの制作に生かすべき何等かの参考となれば幸いです。