講師紹介
- 伊勢﨑 淳
- いせざき じゅん
- 重要無形文化財「備前焼」保持者
<研修会について> 備前焼は約800年前伊部で生まれた焼物である。今日まで多くの人々の生活と精神にかかわり続けてきた。中世の時代には擂鉢、壺、大甕の日用品で栄えた。桃山時代には日本独自の美意識である「わび、さび」の世界の中核として茶陶の発展をみた。山土と田土を材料に、赤松を燃料として2週間ほど、長時間、高温焼成し、無釉、焼締が特徴である。土と火、水、風という自然の要素の中に本質を持ち自然と同化するような姿勢で制作しているといえよう。
研修会映像記録(ダイジェスト)
本編は約30分。DVD(4,400円)またはBlu-ray(6,600円)にて頒布中です。
詳細は、日本工芸会事務局までご連絡ください。
主催:公益社団法人日本工芸会(TEL:03-3828-9789)
実施概要
- 期間2014年9月8日~13日 /
2015年6月29日~7月4日 - 会場伊勢﨑淳工房
- 講師伊勢﨑淳
- 助手2名
- 受講者8名
実施スケジュール
2014年9月8日(月) |
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2014年9月9日(火) |
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2014年9月10日(水) |
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2014年9月11日(木) |
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2014年9月12日(金) |
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2014年9月13日(土) |
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2015年6月29日(月) |
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2015年6月30日(火) |
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2015年7月1日(水) |
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2015年7月2日(木) |
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2015年7月3日(金) |
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2015年7月4日(土) |
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講師のひとこと
「備前焼」の研修会開催にあたり、受講者の選定には若い人中心に全国各地から選考させて頂きました。
第一年次の研修では備前焼の研究をされている上西節雄先生に講話を頂きました。つづいて私より研修スケジュールの説明。早速、土置場、仕事場、窯場(穴窯)の見学。南大窯見学の後、昼食。つづいて伊部の窯元の並ぶ町を歩き木村一陽窯と伊勢﨑創窯を見学した。第一年次の研修では備前焼の理解と独得の土づくり、制作のための道具づくり、ロクロ成形等を課題として、とり組んで頂きました。参加者は土づくりから始める備前焼にかなり興味を示した様でした。
第弐年次は二週間焼きつづける窯たきにタイミング合わせた。まき窯の経験のない人がほとんど昼夜たき続ける様子に皆さん感動したようです。
作り手が水、土、火、風と云った自然に同化する様な姿勢で表現の領域を拡げていく備前焼の姿を見て頂けたと思う。この研修会にあたり隠﨑隆一、伊勢﨑創氏には大変お世話になり御礼申し上げたい。