• 人形
  • 吾子

  • あこ
  • 井上 楊彩
  • いのうえ ようさい
  • 第16回伝統工芸人形展(平成10年度)
    朝日新聞社賞
  • 受賞総評
    幼少の頃、母と撮った一葉の写真、その頃を思い起こし制作したと作者は云う。
    子供のあどけなさ、凛とした母の姿。母と子の絆と愛情の深さが、ひしひしと感じられ、遠き日の思い出が手に取るように伝わる秀作。
    素材は木芯桐塑、それに和紙を貼り更に荒布を貼り、襟に截金にて文様を施している。
    抑えた色調と技術が作品に品格を生んでいる。作者は最近とみに感性あふれる作品を作り、成長著しい作家の一人である。
  1. 公益社団法人 日本工芸会