• 人形
  • 「月光」張抜胡粉

  • 「げっこう」はりぬきごふん
  • 黒川 和江
  • くろかわかずえ
  • 第41回日本伝統工芸展(平成6年度)
    日本工芸会会長賞
  • 技法
    張抜人形
  • 受賞総評
    中天にかかる大きな月、大和の古寺はその甍に皓々と光を受け、静かに輝いている。奈良に住む作者はそんな風景を日常のものと出来る幸せを持ち、それがこの作品を産む原点ともなったのであろう。永く京で御所人形一筋に修行を重ねた結果御所にんぎょうの本質である高い格調、形の単純化等が的確に表現され、色を抑えた台の好みの良さなど、冴え冴えとした仕上がりは見る者を共に月光の世界へ誘うような佳品である。
  1. 公益社団法人 日本工芸会