• 染織
  • 長坂中形着尺「松竹梅」

  • ながいたちゅうがたきじゃく
  • 小宮 康正
  • こみややすまさ
  • 重要無形文化財保持者
  • 第35回日本伝統工芸染織展(平成10年度)
    日本経済新聞社賞
  • 技法
    長板中形
  • 受賞総評
    竹を菱格子に、その中に松葉と梅を交互に配し、さり気なく「松竹梅」を表現した洒落た文様。いくぶん小柄な文様が現代の感覚にマッチして爽やかな作品に仕上げられている。型を彫る技、型をぴったりと狂いなく両面から合わせる糊置きの技、そして藍染めの技。中形の魅力は、この型と糊置きと染の三拍子が揃ったところから生まれる染め上がりの潔さにある。この作品はその中形の魅力を十分に発揮しているものと言えよう。
  1. 公益社団法人 日本工芸会