• 染織
  • 浮織絣着物「燈涼し」

  • 伊藤 恭子
  • いとうきょうこ
  • 第32回東海伝統工芸展(平成13年度)
  • 技法
    絣織
  • 受賞総評
    「燈涼し」とは、白白と明けゆく中に残る優しげな外燈の輝きを表現した作者自身の言葉。「浮織」、「縦緯絣」、繊細な縞と大胆な格子、様々な織り技法が織り技法が渾然一体となり、美しい調和となっています。これほどの要素がありながら一つにまとまりを見せているのは、色の選択と作者が長年長年織物に携わってきたことによる技と感性の賜物でしょう。「絣」からは光を、「浮織」には朝霧を感じることが出来、“臭木”の実から染められた水浅葱色は、朝を象徴している様です。作者にとって、「浮織」と「絣」の併用、初めての試みとか。また新しい世界が広がってゆくことを予感させる作品です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会