- 金工
雀打ち出し匣「残雪」
- すずめうちだしばこ「ざんせつ」
- 押山 元子
- おしやまもとこ
- 第50回東日本伝統工芸展(平成22年度)
第50回展記念賞
- 技法打ち出し
- 受賞総評春を待つ何とも愛らしい雀を高肉の打ち出し技法で表現。全体の形は銀と銅を溶かし込んだ板で作っている。春近い残雪の様(さま)を、溶かし込みの技法が一段と深みを増している。雀と箱の一体感が心地良く、小さな空間に空気の流れ、春風の音さえ聞こえて来る様である。この箱に込められた作者の様々な思いをそっと開けてみたい気もする。作者の豊かな感性が生んだ優品である。(浅井盛征)