• 人形
  • 収穫

  • 伊藤俊子
  • 第26回東海伝統工芸展(平成7年度)
    静岡伊勢丹賞(東海伝統奨励賞)
  • 受賞総評
    この人形は、木芯桐塑で形を作り、衣服の部分に布を、前掛けにこよりを並べ、全体に和紙を貼り仕上げています。
    農村に育ったという作者は、遊牧民の素朴な生活の中のぬくもりに直ぐ目を向けてしまうといいます。
    少女の健康的で生きいきとした表情が可憐で、全体に抑えられた色合いの中に、ほのぼのとした温かな生活の営みを感じさせます。
    ながい間、煮詰め続けてきた遊牧民への作者の思いが、確かな技術で身を結んだ佳作です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会