- 人形
桐塑紙貼「白鳥の郷」
- 水野 ふじ子
- みずのふじこ
- 第34回東海伝統工芸展(平成15年度)
東海伝統奨励賞(丸栄賞)
- 技法桐塑人形、紙貼り
- 受賞総評真冬の冷たい湖で餌をまき、白鳥を呼んでいる村人や子供の姿が、記憶の底に鮮明に
焼きついていたと作者は語ります。
着ぶくれした幼児の姿は冷たい空気を感じさせるに充分であり、帽子、絵袋、そしてセーターには、
和紙で「こより」を作り丹念に貼ることで、暖かさを持たせる」など配慮行き届いた作品です。
暖色でまとめ、程良い大きさの帽子の下から覗く目が生き生きと表現されています。
冷ややかな光景ですが、子供の自然な姿が巧みに表現されていて、大らかで暖かみのある作品です。