• 染織
  • 紬織着物「アンダンテ」

  • 足立 真実
  • あだち まみ
  • 第39回日本伝統工芸染織展(平成17年度)
    京都新聞社賞
  • 技法
    紬織
  • 受賞総評
    チェロ奏者カザルスの奏でる音色からイメージがこぼれ出た一点。経緯絣で表した線のパターンは、茶系の染料の矢車子に栗のグレーを加え、鉛筆描きのような軽やかな効果を挙げている。緯にそれと分からないよう水色の糸を織り込んだことで、茶系でまとめた色彩が沈み込まず、紬の素朴な味わいに一種の緊張感がもたらされた。同型のパターンで色や密度の調子を変えた絵羽の構成に、作者の意気込みが感じられる。
  1. 公益社団法人 日本工芸会