• 漆芸
  • 沢瀉文様水指

  • おもだかもんようみずさし
  • 佐藤 達夫
  • さとうたつお
  • 第35回東日本伝統工芸展(平成7年度)
    三越賞
  • 受賞総評
    雪解けの陽射しに輝きながら、水の流れに表情を変えて映る沢瀉の葉を表現している。蒔絵は銀地に金、青金の丸粉、黒乾漆粉等でぼかし蒔きし、沢瀉の葉を表し、葉脈は金裏箔を施した夜光貝に金平目粉を加える。水面に映る葉を黒く描き、貝、銀平目粉で変化を加えている。小振りでおとなしい作品であるが、作者の自然に対する感性と、確実な蒔絵技術に支えられた表現は、見る人々に暖かみを与えている。
  1. 公益社団法人 日本工芸会