- 陶芸
粉掛櫛目花器
- こがけくしめかき
- 坂倉 善右衛門
- さかくら ぜんえもん
- 第32回山口伝統工芸展(平成21年度)
朝日新聞社奨励賞
- 受賞総評遠目に眺めると金属的な印象を受ける作例。この粕の用い方はねらいだろうか。また、伸びやかなロクロのたち上げの勢いを線刻で強調しようと工夫したのだろうか。視覚から受ける触感に、土素材の物質的特性はよく現れているが、上記2点が素朴な疑問だ。これまでの萩焼の作陶観からの脱出は大いに歓迎するところだが、制作目的がもう少し明確に伝わってくるとさらに良い。この方向性での造形的な追求を期待している。