• 染織
  • 着物「あかり」

  • きもの「あかり」
  • 山村 健
  • やまむらたけし
  • 第29回西部伝統工芸展(平成6年度)
    朝日新聞社銅賞
  • 受賞総評
    伝統的な久留米絣の技法に基づき、現代感覚に満ちた意匠で織り上げられた優作である。伝統工芸のめざす在り方を具現した好例として推賞する。七宝繋ぎの文様は決して新しいものではないが、円周と交点は経緯絣で真っ白に表し、中心点では経緯共に3段の藍の濃淡に染分け、丁度星が夜空に輝いているような趣となっている。作者が作品名を「あかり」としたのも、そこに作者のねらいがあったからであろう。技術の冴と意匠の新鮮さがうまくマッチし、現代を表現している点は誠に見事である。
  1. 公益社団法人 日本工芸会