• 木竹工
  • 朴造角切飾箱

  • 宍戸 英介
  • ししどえいすけ
  • 第27回東海伝統工芸展(平成8年度)
    愛知県知事賞
  • 受賞総評
    指物の技法で老木材を用いた、台合わせ被せ蓋造りの木臘仕上げです。
    素材は、樹齢数百年の朴の大樹です。虎斑の杢理が示すように、木の自重で表側の材にしわができ、それを削ることで木肌と光の屈折で模様が表れてきます。
    杢理の美しさをそこなわないように、形はできるだけシンプルな直線でまとめ上げ、冷たくならないようにわずかに湾曲させてあります。
    甲板の四角はかすかなへこみで変化をつけ、高台は縞黒檀の黒でひきしめています。作者の永年の修練と、造形感覚がうかがえる優品です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会