- 染織
友禅訪問着「露草文」
- ゆうぜんほうもんぎ「つゆくさもん」
- 稲木 久
- いなきひさし
- 第53回東日本伝統工芸展(平成25年度)
奨励賞
- 技法友禅染
- 受賞総評露草から朝露がこぼれる清々しい朝を思わせる友禅染。露草に施される色挿しは洗練された色使いで白地に映え、地白の部分にはまだら状の胡粉彩色によって光がゆらいでいるかのよう。地色の浅葱色は細い糊置きの線の強弱や色の濃淡、タタキ糊の技法によって二色を重ねまだらに染めて色に奥行きを持たせる。色と光の効果を引き出した意欲作といえよう。(小山弓弦葉)