- 漆芸
乾漆花塗盛器
- かんしつはなぬりもりき
- 内島 正雄
- うちじままさお
- 第51回日本伝統工芸富山展(平成24年度)
日本工芸会富山支部賞
- 技法乾漆
- 受賞総評脱乾漆造りの盛器。大振りの器であるが手に持った時の軽やかさと感触は絶妙で、熟達した技量がうかがえる。作者は夏に向けて咲く芙蓉の花の美しさを、乾漆の技法で余す所なく発揮している。口縁の八重の花びらの部分は特に神経を注いだ所で、縁から高台にかけての腰のふくらみ、端反(はそり)のフォルムが軽やかで、まさに蕾から花開こうとする喜びが伝わってくる作品である。(重要無形文化財保持者・日本工芸会参与中野孝一)