- 染織
型絵染着物「春野万華鏡」
- かたえぞめきもの「はるのまんげきょう」
- 遠藤 あけみ
- えんどうあけみ
- 第42回日本伝統工芸染織展(平成20年度)
日本工芸会会長賞
- 技法型絵染
- 受賞総評露を含んだ花々が初春の暁光にきらめくようで、文字通り万華鏡を想起させる可憐な意匠である。浅葱と萌葱の濃淡に灰鼠の配色が効いて、型の反復をまったく意識させない。モチーフは、意外にも女郎花であるという。作者は、秋の花という常識にとわられず、自由に創意を羽ばたかせている。色彩のリズム感が眼に心地よい、清新な作品である。(丸山伸彦)