• 木竹工
  • 栃造拭漆短冊箱

  • とちづくりふきうるしたんざくばこ
  • 山本 英之
  • やまもと ひでゆき
  • 第10回伝統工芸木竹展(平成17年度)
    朝日新聞社賞
  • 受賞総評
    この作品はノミで刳り彫りしたあと二ヶ月ほど放置して狂いを出し、再び刳るとともに小さな鉋で仕上げをする刳物技法で作られたせりの短冊箱である。材はので、その杢目が虎の縞模様に見えることからこの名がある。立上りから蓋の甲盛にかけての稜線と直角に交わるの対比によりいっそうの杢目表現で、木理の織りなす美しさを創出し拭漆の仕上がりも見事である。素材の特長をよく生かした造形感覚と卓越した技術がうかがえる優秀な作品である。
  1. 公益社団法人 日本工芸会