• 木竹工
  • 栃杢拭漆箱「瑞雲」

  • 藤川 建然
  • ふじかわ けんねん
  • 第45回日本伝統工芸中国展(平成14年度)
    奨励賞
  • 受賞総評
    栃材は一般的に水に弱い素材とされ、材の中でも比較的柔らかなものの一つで、狂いの来易い用材である。従って、「瑞雲」のような指物の仕事では、板の動きを止める工程に工夫が凝らされている。作品では、木材の年輪、繊維、導管の配列が基をなす杢目の扱いに見所があろう。栃材特有の美しい杢目模様が存分に活用され、杢目の幻想的な気分を詩情豊かに纏めた作者の確かな構想力が伺える。(大滝幹夫)
  1. 公益社団法人 日本工芸会