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金工
鋳分壺「おぼろ」
いわけつぼ「おぼろ」
井上 英吉
いのうええいきち
第39回日本伝統工芸展(平成4年度)
文部大臣賞
受賞総評
鋳分は吹分ともいわれ一つの鋳型に二つ以上の異なる金属を鋳込んで制作する技法で、此の作品は黄銅(真鍮)と唐金(青銅)の二種類の金属でできている。鋳込時の瞬間の間合が大事で経験をへてはじめて意図する鋳上りが得られる。おだやかな形もよく月影の「おぼろ」が鋳分によって表現された優れた作品である。
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