• 漆芸
  • 彩切貝短冊箱「夕凪」

  • いろきりがいたんざくばこ「ゆうなぎ」
  • 寺田 博
  • てらだ ひろし
  • 第53回日本伝統工芸富山展(平成26年度)
    北日本新聞社賞
  • 受賞総評
    わずかに甲盛りのある短冊箱。全体を黒漆塗りとして、蓋表及び側面には鮑貝を細く切った切貝を置き並べて、光に反射するおだやかな水面を表わしている。見る角度によって様々に輝く素材の特性を生かし、また、部分的に美しい青色の切貝を貼ったり、金の伏彩色を施した貝を加えたりさらに金粉を蒔きぼかしたりして、様々にゆれ動く光の美しさを表わしている。夕凪のおだやかでやさしい一刻の水と光の饗宴を見事に描き出している作品である。(山梨県立美術館館長・式年遷宮記念神宮美術館館長 白石 和己)
  1. 公益社団法人 日本工芸会