- 染織
紬一楽織着物「白い朝」
- つむぎいちらくおりきもの「しろいあさ」
- 西橋 はる美
- にしはし はるみ
- 第61回東日本伝統工芸展(令和3年度)
MOA美術館賞
- 受賞総評鼠色と浅葱色を基調に、繊細にぼかした横縞を織り出す。一見すると無造作に縞柄を織り出したかのように思えるが、絵羽がきちんと合っており、綿密に計算してあることに気づく。遠目ではわからないが、一楽織による綾織の変化で縦縞を加えてもいる。素朴な風合いの紬であるが、実は技巧を凝らしているため、優しい中にも凜とした趣を湛えている。(澤田和人)