• 木竹工
  • 神代杉造格子文様箱

  • じんだいすぎつくりこうしもんようばこ
  • 林 哲也
  • はやし てつや
  • 第61回東日本伝統工芸展(令和3年度)
    奨励賞
  • サイズ
    奥行18 幅9 高18.5 cm
  • 受賞総評
    伝統的な指物技法で造られた神代杉の飾り箱である。神代木とは千年以上地中に埋もれていた古材でこの材は鳥海山出土の茶神代だそうである。全体的にシンプルな格子文様で構成されており、三方向の比率が心地よい。仕口は留形隠し蟻組継ぎで蓋を開けると高さの異なる三段の箱組になっていて、さらに高めの台輪の隠し抽斗の様な空間は意表をついている。柾目を交互に構成した格子文様は敢えて線象嵌を施さなかった事が清新な印象を与えている逸品である。(田中旭祥)
  1. 公益社団法人 日本工芸会