• 漆芸
  • 乾漆螺鈿鞘翅箱

  • かんしつらでんさやはねはこ
  • しんたに ひとみ
  • しんたに ひとみ
  • 第60回日本伝統工芸富山展(令和3年度)
    北日本新聞社賞
  • 受賞総評
    題名にある鞘翅とは聞き慣れない言葉であるが、昆虫の持つ表面の硬く内側に柔らかな折り畳まれた羽の一般的な名称のことである。作者は以前から自然界の生物に深い愛着を持ち、作品のモチーフとして取り入れてきた。本作品はこれまで奈良の地で培った螺鈿の技術を存分に生かして、昆虫のフォルムを纏(まと)わせた魅力的な器形に美しい厚貝螺鈿が施された、手元に置いておきたい秀品である。
    〈(公社)日本工芸会 正会員・富山支部副幹事長(漆芸)・富山大学芸術文化学部教授  林 曉〉
  1. 公益社団法人 日本工芸会