• 陶芸
  • 灰釉晶文長陶筥

  • はいゆうしょうもんながとうばこ
  • 椎名 勇
  • しいな いさむ
  • 第49回東日本伝統工芸展(平成21年度)
    東京都知事賞
  • 受賞総評
    六角の変形とでもいうべき長方の筥。面の数だけ用意するタタラを確かな技術で繋ぎ、歪みなく成形している。化粧土に灰釉や白釉を重ね、プラチナや金も最小限に抑えた幾何学的構成は、箱の形態とも調和し、いかにも自然な佇まいである。内側にも余韻を残すかの如き控えめな幾何模様。作者の言う「自然が結晶を生み出すような」一つの道理に適った姿がそこにある。(外舘和子)
  1. 公益社団法人 日本工芸会