• 陶芸
  • 山帰来紋鉢

  • さんきらいもんはち
  • 酒井 紫羊
  • さかい しよう
  • 第54回東海伝統工芸展(令和5年度)
    東農信用金庫賞
  • サイズ
    奥行49.0 幅49.0 高13.0 cm
  • 受賞総評
    見込みに描かれた山帰来が爽やかで清々しい作品である。鉄絵具で描かれた葉はその濃淡によって奥行きを表すことに成功しているが、更に薄く描かれた部分は、そこにだけ青磁釉を施し、やや暗くすることによってその効果を高めている。そして山帰来の実は、見込み面では銅によって描かれているが、裏面は暗くなってしまうことを避けるため、銅とは別の明るい赤色の顔料で描くというこだわり様である。作者は上へと成長していく山帰来の躍動感、生命感を表現したかったと云う。こうした技法の一つ一つが高い次元で纏まった優品である。(鈴木徹)
  1. 公益社団法人 日本工芸会