- 金工
鍛黄銅合子「月夜の浜辺 サメガレイ」
- たんおうどうごうす「つきよのはまべ さめがれい」
- 植田 千香子
- うえだ ちかこ
- 第70回日本伝統工芸展(令和5年度)
日本工芸会新人賞
- サイズ径20.0 高7.0 cm
- 受賞総評作者は浜辺の散歩を趣味とし、中原中也の同名の詩から着想を得て「月夜の浜辺」をシリーズとして発表している。黄銅を煮色で仕上げた後に全体を擦りはがして深みを作っているが、蓋を開けると満月を思わせる銀の器がぴったりとはめ込まれている。文様の裏の処理も丁寧で、見えないところもゆるがせにしない佳作である。(本橋浩介)