• 漆芸
  • 切貝漆匣「左々奈美」

  • きりがいうるしばこ「さざなみ」
  • 山本 哲
  • やまもとさとし
  • 第28回日本伝統工芸近畿展(平成11年度)
    松下幸之助記念賞
  • 受賞総評
    切貝とは薄貝の裏面に、金箔や銀箔を貼って小片に切りモザイク状に文様を表現する技法で、中国の青貝螺鈿の影響を受けた幕末期の長崎螺鈿の技法と共通するものである。水面の左々奈美(さざなみ)のきらめきが金と青の貝の色と黒の面によって抽象的に表現され、色彩を押さえたモノトーンの世界が作者の繊細な感性を映し出している。
  1. 公益社団法人 日本工芸会