- 木竹工
神代杉飾箱
- じんだいすぎかざりばこ
- 馬渕 弘美
- まぶち ひろみ
- 第40回東海伝統工芸展(平成21年度)
名古屋市長賞
- 受賞総評神代杉とは、火山の噴火などにより、二千年もの間、地中に埋まることで独特の気品のある色に変化したものです。その神代杉と吉野杉を寄せ木にして、繊細な文様を作りあげています。あえて同種の材で木画としているのは、見た目の調和も考えての事でしょうが、神代杉という美しい素材を作りあげた二千年の歳月に対する作者の想いが感じられます。木画の細部まで神経が行き届き、箱内も見事に仕上げられています。永年にわたって培われた確かな技術と感性が遺憾なく発揮された優品です。