• 木竹工
  • 栓造拭漆盛器

  • 渡邉 岳司
  • わたなべ たけし
  • 第37回東海伝統工芸展(平成18年度)
    三重県教育委員会賞
  • 受賞総評
    この盛器の材は「栓」。うこぎ科の広葉樹で本州全域及び北海道に産し、別名を「はりぎり」「ぽうだら」などと呼ぱれ、杢目を見るかぎり北海道産のものと思われます。この柾目板を使って、ノミで彫り小鮑で仕上げています。造形的に自由な表現が出来る“刳物技法”で、流動かつ大胆に底面から外向に拡がりを持たせ変化のある動きを与えて、スケールの人きさを創出しています。「拭漆」の仕上がりも良く、素材の特長を生かした造形感覚が観る者の心に伝わる佳作です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会