- 陶芸
備前打文長皿
- びぜんだもんながざら
- 伊勢﨑晃一朗
- いせざき こういちろう
- 第56回日本伝統工芸中国展(平成25年度)
岡山県知事賞
- 受賞総評作家の想いが、すっきりと整理されており、皿の両端に打ち付けられた文の力強さが印象的である。器の形を指先で作り上げていく場合より、板で叩きつけると思わぬところに跡が付いたり偶然性に左右されがちである。しかし、その行為が力強さをもった備前の土の特質を、うまく引き出した造形になっている。備前焼の技法である、ぼた餅や緋襷、自然釉を、バランスよく長皿に取り込み、独自な表現をつくり出している。(前田昭博)