伝統はつねに現在する。伝統はつねに現在し、工芸は美の根源にある。こんにち、工芸と呼ばれている世界は、かつては、わが国の美の領域のすべてなのであった。明治維新以来、西欧から導入された美術とわが国伝来の工芸は、それぞれ別個の展開を遂げてきたようにみえるけれども、われわれの美の意識は、いまもなお、この伝統工芸の名を負う世界に根ざしていることを自覚する。
歴史(とき)の移り行きに耐え、かつそれと呼び交いながら、われわれの生活(くらし)の襞(ひだ)に営まれている美の生産を、ともども確かめ合う機会となることを願って、本展を開催する。
2.名称
第37回 日本伝統工芸近畿展
3.主催・後援
主催 京都府教育委員会 大阪府教育委員会 奈良県教育委員会
滋賀県教育委員会 日本経済新聞社 京都新聞社
日本工芸会 日本工芸会近畿支部
後援 文化庁 和歌山県教育委員会 兵庫県教育委員会
NHK大阪・京都・奈良・和歌山各放送局
テレビ大阪 KBS京都 奈良テレビ放送 テレビ和歌山
4.会期・会場
大阪 平成20年 4月15日(火)〜 4月20日(日)そごう心斎橋本店14階 ギャラリー
奈良 平成20年 5月10日(土)〜 5月14日(水)近鉄百貨店奈良店6階 近鉄奈良ホール
京都 平成20年 5月21日(水)〜 5月26日(月)京都高島屋7階 グランドホール
5.出品
(1)出品は公募とし、近畿二府四県の作家を対象とする。
(2)出品作品は本展の趣旨にそうもので、自己が制作した未発表のものであること。
(3)出品申し込みは所定の申込書に出品料1点につき8,000円をを添えて申し込むこと。
(4)出品点数は一人2点以内とする。
(5)出品作品には作品の裏側その他適当な箇所に題名および作者氏名を明記した紙または
布を付すること。
(6)搬入日は平成20年3月 5日(水)午前10時より正午までとし、搬入場所は
次の通りとする。輸送による搬入は受け付けない。
西陣織会館 6階 京都市上京区堀川今出川南入ル TEL:075-431-2255
(7)受付作品と引き換えに「預り証」を交付する。
(8)受付作品の保管は、搬出時まで、実行委員会がその責を負う。
但し、不可抗力によって生じた損害については、その責を負わない。
6.鑑査
(1)鑑査は第一次鑑査(部門別)と第二次鑑査(総合)の二段階にて行う。
(2)鑑査委員および特待者の選考は実行委員会にて行う。鑑査委員は日本工芸会正会員及び学識者のうちから
運営委員長が委嘱する。特待者の作品は第一次鑑査が免除される。
(3)鑑査委員は、互選により、委員長1名と副委員長1名を定める。
(4)鑑査委員長は、鑑査の方針を定め、鑑査を統括し、展覧会に陳列すべき作品を決定し
運営委員長に報告する。
(5)鑑査については、異議の申し立てをすることはできない。
(6)鑑査結果の通知は書面をもって3月6日(木)に発送して行う。
なお、電話による問い合わせには応じない。
7.授賞
(1)入選した全作品を対象として、特に優秀と認められた作品の制作者に授賞選考委員会の
議を経て、下記の賞および副賞(金20万円)を贈る。
但し、選考委員の作品は賞の対象としない。
日本伝統工芸近畿賞 1点
(2)入選した作品のうち優秀と認められた作品の制作者に、授賞選考委員会の議を経て、
下記の賞および副賞(金10万円)を贈る。
但し、重要無形文化財保持者、鑑査委員及び特待者の作品は対象としない。
京都府教育委員会教育長賞 1点
大阪府教育委員会賞 1点
奈良県教育委員会教育長賞 1点
滋賀県教育委員会教育長賞 1点
日本経済新聞社賞 1点
京都新聞社賞 1点
松下幸之助記念賞 1点
日本工芸会賞 1点
日本工芸会近畿支部長賞 1点
(3)入選した作品のうち特に奨励すべきと認められた初入選者または45才以下で(開催年度1月1日現在)
日本伝統工芸展および日本伝統工芸近畿展における受賞歴のない作品の制作者の作品に、
授賞選考委員会の議を経て、下記の賞および副賞(金5万円)を贈る。
新人奨励賞 3点
(4)授賞選考委員は、実行委員会にて決定する。
(5)授賞の選考については、異議を申し立てることはできない。
(6)平成20年 4月15日(火)そごう心斎橋本店14階 そごう劇場にて授賞式を行う。
8.鑑査委員・授賞選考委員
(1)第一次鑑査委員
第一部門(陶芸)
乾 由明・木村盛伸・清水保孝・神農 巌・豊住和廣・西端 正・
林 駒夫
第二部門(染織・人形)
加藤類子・市瀬史朗・岡 弘美・北村武資・黒川和江・坂井 修・
坂井 洋・柴田徳子・村上良子
第三部門(漆芸・金工・木竹工・諸工芸)
金子賢治・石田知史・岸本圭司・谷岡茂男・中川清司・宮本貞治・
三好正豊・森口邦彦・山本 哲・山本夏顕・渡邊 明
(2)第二次鑑査委員・授賞選考委員
植木行宣・植松豊行・小西ゆかり・村山 敦・秋山信子・鎌田幸二・
岸本圭司・北村昭斎・北村武資・木原 明・坂井 修・柴田徳子・
清水保孝・中川清司・西端 正・羽田 登・早川尚古斎・林 駒夫・
福田喜重・細見華岳・宮本貞治・森口邦彦・山本夏顕・渡邊 明
各部門鑑査主任
9.陳列
(1)陳列する作品は、本展が定めた鑑査に合格した入選作品とする。
但し、遺作については、運営委員長が出品を委嘱して陳列することができる。
(2)特別陳列作品として、実行委員会が必要と認めたものを陳列することができる。
(3)陳列は実行委員会が行う。
(4)陳列の位置配列などについて異議を申し立てることはできない。
10.搬出
(1)選外作品の搬出
西陣織会館6階において3月 9日(日)午前10時より正午までの間に「預り証」と
引き換えに行う。
(2)入選作品の搬出
京都高島屋会場において5月26日(月)午後5時から6時までの間に「預り証」と
引き換えに行う。陳列作品は、会期中搬出することができない。
(3)(1)、(2)いずれの場合も時間内に搬出されない作品は、日通便着払い(美術品扱
い荷造り代と輸送費)をもって返送する。
11.個人情報について
出品の際に記載された情報は、日本工芸会ホームページや報道機関への入選発表、
図録掲載、主催者への資料提供、日本伝統工芸近畿展関係の案内等に限って使用する。
12.業務の処理
本展の諸業務を円滑に推進するために、下記の委員会を設置する。
(1)運営委員会
(イ)運営委員は主催者および会場提供者の代表とする。
(ロ)運営委員の互選により委員長1名を定め、本展開催に必要な事項を審議決定する。
(2)実行委員会
(イ)実行委員会は運営委員会の指示により、本展の実務について審議、実行する。
(ロ)実行委員会は、本展開催の実務上必要な専門家を委嘱することができる。
(ハ)実行委員の互選により委員長1名を定める。
(ニ)実行委員長は、実務の状況を運営委員長に報告しなければならない。
(3)開催委員会
(イ)開催委員会は実行委員長の指示により、各開催地に組織される。
(ロ)開催委員会は、各展の開催の実務について審議、実行する。
12.その他
本要項に定めるもののほか、必要な事項は運営・実行委員会が定める。
13.本展事務所
本展は事務所を社団法人日本工芸会近畿支部に置く。
(〒604-8183)京都市中京区高倉通三条上ル 京都府京都文化博物館内
tel:075-252-5205 fax:075-252-2177
・大阪展会期中
(〒542-8555)大阪市中央区西心斎橋1丁目2番4号 心斎橋アーバンビル6F
そごう心斎橋本店 販売促進部
tel:06-6281-3401 fax:06-6281-3033
・奈良展会期中
(〒631-8511)奈良市西大寺東町2丁目4番1号
近鉄百貨店奈良店 営業推進部
tel:0742-30-2630 fax:0742-35-0293
・京都展会期中
(〒600-8520)京都市下京区四条河原町西入真町52
高島屋京都店 宣伝部販売促進室
tel:075-252-7246 fax:075-252-7249
要項及び出品申込書の送付希望は、Eメールでも可能です。
件名に「近畿展要項送付依頼」と必ず入れてください。