伝統はつねに現在する。伝統はつねに現在し、工芸は美の根源にある。こんにち、工芸と呼ばれている世界は、かつては、わが国の美の領域のすべてなのであった。明治維新以来、西欧から導入された美術とわが国伝来の工芸は、それぞれ別個の展開を遂げてきたようにみえるけれども、われわれの美の意識は、いまもなお、この伝統工芸の名を負う世界に根ざしていることを自覚する。
歴史(とき)の移り行きに耐え、かつそれと呼び交いながら、われわれの生活(くらし)の襞(ひだ)に営まれている美の生産を、ともども確かめ合う機会となることを願って、本展を開催する。
2.名称
第43回 日本伝統工芸近畿展
3.主催・後援
主催 京都府教育委員会 大阪府教育委員会 奈良県教育委員会
滋賀県教育委員会 日本経済新聞社 京都新聞社
日本工芸会 日本工芸会近畿支部
後援 文化庁 和歌山県教育委員会 兵庫県教育委員会
NHK大阪放送局(大阪会場) NHK京都放送局(京都会場)
テレビ大阪 KBS京都 奈良テレビ放送 テレビ和歌山
4.会期・会場
大阪(前期) 平成26年 4月16日(水)〜22日(火) JR大阪三越伊勢丹6階美術画廊
大阪(後期) 平成26年 4月23日(水)〜29日(火・祝) JR大阪三越伊勢丹6階美術画廊
京都 平成26年 5月21日(水)〜26日(月) 京都高島屋7階 グランドホール
5.出品
(1)出品は公募とし、近畿二府四県の作家を対象とする。
(2)出品作品は本展の趣旨にそうもので、自己が制作した未発表のものであること。
(3)出品申し込みは所定の申込書に出品料1点につき8,000円をを添えて申し込むこと。
(4)出品点数は一人2点以内とする。
(5)出品作品には作品の裏側その他適当な箇所に題名および作者氏名を明記した紙または
布を付すること。
(6)搬入日時は次の通りとし輸送による搬入は受け付けない。
陶芸 平成26年 2月22日(土)13:00〜15:00
陶芸以外 2月23日(日)10:00〜12:00
西陣織会館 5階 京都市上京区堀川今出川下る TEL:075-431-2255
(7)受付作品と引き換えに「預り証」を交付する。
(8)受付作品の保管は、搬出時まで、実行委員会がその責を負う。
但し、不可抗力によって生じた損害については、その責を負わない。
6.鑑査
(1)鑑査は第一次鑑査(部門別)と第二次鑑査(総合)の二段階にて行う。
(2)鑑査委員および特待者の選考は実行委員会にて行う。鑑査委員は日本工芸会会員及び学識者のうちから
運営委員長が委嘱する。重要無形文化財保持者及び鑑査委員の作品は第一次鑑査が免除される。
(3)鑑査委員は、互選により、委員長1名と副委員長1名を定める。
(4)鑑査委員長は、鑑査の方針を定め、鑑査を統括し、展覧会に陳列すべき作品を決定し
運営委員長に報告する。
(5)鑑査については、異議の申し立てをすることはできない。
(6)鑑査結果の通知は書面をもって、 2月24日(月)に発送して行う。
なお、電話による問い合わせには応じない。
7.授賞
(1)入選した全作品を対象として、特に優秀と認められた作品の制作者に授賞選考委員会の
議を経て、下記の賞および副賞(金20万円)を贈る。
但し、重要無形文化財保持者、鑑査委員の作品は賞の対象としない。
日本伝統工芸近畿賞 1点
(2)入選した作品のうち優秀と認められた作品の制作者に、授賞選考委員会の議を経て、
下記の賞および副賞(金10万円)を贈る。
但し、重要無形文化財保持者、鑑査委員及び特待者の作品は対象としない。
京都府教育委員会教育長賞 1点
大阪府教育委員会賞 1点
奈良県教育委員会教育長賞 1点
滋賀県教育委員会教育長賞 1点
日本経済新聞社賞 1点
京都新聞社賞 1点
松下幸之助記念賞 1点
日本工芸会賞 1点
日本工芸会近畿支部長賞 1点
(3)入選した作品のうち特に奨励すべきと認められた初入選者または45才以下で(平成26年1月1日現在)
日本伝統工芸展および日本伝統工芸近畿展における受賞歴のない作品の制作者の作品に、
授賞選考委員会の議を経て、下記の賞および副賞(金5万円)を贈る。
新人奨励賞 3点
(4)授賞選考委員は、実行委員会にて決定する。
(5)授賞の選考については、異議を申し立てることはできない。
(6)平成26年 5月21日(水)高島屋京都店にて授賞式を行う。
8.鑑査委員・授賞選考委員
(1)第一次鑑査委員
第一部門(陶芸)
石崎泰之・石橋裕史・神崎継春・神農 巌・福田喜重・村田眞人・
山中辰次
第二部門(染織・人形)
小笠原小枝・小倉淳史・木原 明・坂井 修・島田耕園・春木均夫・
三門靖子・村上良子・村山 明
第三部門(漆芸・金工・木竹工・諸工芸)
内田篤呉・植田参稔・岸田圭司・北村昭斎・谷岡茂男・中村佳睦・
林 駒夫・疋田達矢・山本 哲・山本夏顕・渡邊 明
(2)第二次鑑査委員・授賞選考委員
石崎泰之・植木行宣・内田篤呉・小笠原小枝・小川理子・村山 敦・
秋山信子・植田参稔・北村昭斎・北村武資・島田耕園・神農 巌・
田中良昭・中川清司・中村佳睦・林 駒夫・疋田達矢・福田喜重・
細見 巧・宮本貞治・三好正豊・村上良子・村山 明・森口邦彦・
山本 哲・渡邊 明・各部門鑑査主任
9.陳列
(1)陳列する作品は、本展が定めた鑑査に合格した入選作品とする。
但し、遺作については、運営委員長が出品を委嘱して陳列することができる。
(2)特別陳列作品として、実行委員会が必要と認めたものを陳列することができる。
(3)陳列は実行委員会が行う。
(4)陳列の位置配列などについて異議を申し立てることはできない。
10.搬出
(1)選外作品の搬出
西陣織会館5階において、 2月27日(木)午前10時より正午までの間に「預り証」と
引き換えに行う。
(2)入選作品の搬出
京都高島屋会場において、 5月26日(月)午後5時30分から6時までの間に
「預り証」と引き換えに行う。
陳列作品は、会期中搬出することができない。
(3)(1)、(2)いずれの場合も時間内に搬出されない作品は、
貴重品扱いの着払い(荷造り・輸送費一切を含む)にて輸送業者に委託するものとする。
(4)出品作品には、出品受付後、展示期間中および搬出時まで保険を掛けるので、
売約否の場合も必ず作家手取額(保険金額)を記入する。
(1)事故が起きた際には修理を前提として申告価格(出品申込書に記載された作家手取額)を超えない範囲で
修理費の実費を支払うこととする。
(2)関係者の合意により作品の修復が不可能と判断された場合には、
申告価格を上限として補償することとする。
(3)申告価格の妥当性について関係者で相違がある場合は、第三者に鑑定を委ねることとし、
その鑑定にて算出された評価額での支払いとする。
11.個人情報について
出品の際に記載された情報は、日本工芸会ホームページや報道機関への入選発表、
図録掲載、主催者への資料提供、日本伝統工芸近畿展関係の案内等に限って使用する。
12.業務の処理
本展の諸業務を円滑に推進するために、下記の委員会を設置する。
(1)運営委員会
(イ)運営委員は主催者および会場提供者の代表とする。
(ロ)運営委員の互選により委員長1名を定め、本展開催に必要な事項を審議決定する。
(2)実行委員会
(イ)実行委員会は運営委員会の指示により、本展の実務について審議、実行する。
(ロ)実行委員会は、本展開催の実務上必要な専門家を委嘱することができる。
(ハ)実行委員の互選により委員長1名を定める。
(ニ)実行委員長は、実務の状況を運営委員長に報告しなければならない。
(3)開催委員会
(イ)開催委員会は実行委員長の指示により、各開催地に組織される。
(ロ)開催委員会は、各展の開催の実務について審議、実行する。
13.その他
本要項に定めるもののほか、必要な事項は運営・実行委員会が定める。
14.本展事務所
本展は事務所を公益社団法人日本工芸会近畿支部に置く。
(〒604-8183)京都市中京区高倉通三条上ル 京都府京都文化博物館内
tel:075-252-5205 fax:075-252-2177
・大阪展会期中
(〒530-8558)大阪市北区梅田3−1−3
JR大阪三越伊勢丹 美術担当
tel:06-4301-3880 fax:06-4301-3878
・京都展会期中
(〒600-8520)京都市下京区四条河原町西入真町52
高島屋京都店 宣伝部販売促進室
tel:075-252-7246 fax:075-252-7249
要項および出品申込書送付希望者はメールにてお知らせください。 ただし件名に「第43回日本伝統工芸近畿展要項送付希望」と明記のこと。 E-mail: kinki@nihon-kogeikai.com |
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搬入場所(西陣織会館)へのアクセス
・市バス(堀川今出川)下車すぐ
・地下鉄烏丸線(烏丸今出川)下車 徒歩約10分
・京都駅からタクシーで約20分