• 木竹工
  • 萵苣拭漆垂紋机

  • ちしゃふきうるしすいもんつくえ
  • 宮本 貞治
  • みやもとていじ
  • 重要無形文化財保持者
  • 第12回伝統工芸木竹展(平成21年度)
    文化庁長官賞
  • 受賞総評
    文机名が示す別名を「柿の木だまし」と言われる萵苣(ちしゃ)の木の材を使用しているこの作品には、工業デザインと違う木と作者が対話を重ねながらデザインを進め、最後の最後まで漆をかけ終えた時にデザインが終わる工芸の理想的な制作態度がうかがえる。天板と板脚の接合箇所は強度と筆返しの用を兼ね備え、天板から脚部に流麗な垂紋を映り込みをさせ、一層の優雅さを引き出している。技術の冴えは勿論の事、品格と調和美が創出されたすばらしい優れた作品である。(櫻井久明)
  1. 公益社団法人 日本工芸会