• 漆芸
  • 乾漆盛器「流」

  • かんしつもりき「りゅう」
  • 清水 康志
  • しみずやすし
  • 第26回日本伝統漆芸展(平成20年度)
    朝日新聞社賞
  • 技法
    乾漆
  • 受賞総評
    麻布を用いた乾漆の柔らかな曲面により盛器のくぼみと流れるように四隅を下げ、寄せるさざ波がうねり長角の盛器の形を得たかのような作品である。朱で波線を描き花塗りの仕上げとし、赤味を帯びた軟らかな塗りの肌合いと流れの意匠が清々しさを与えている。新進の作家らしく新創の造形への意気込みをうかがわせるが、四隅の裏側に装着された朴を彫刻した脚部の大きさや形のバランスにもうひと工夫を望みたい。(記諸山正則)
  1. 公益社団法人 日本工芸会