
- 人形
「南国の音」木芯桐塑布紙貼
- なんごくのおと
- 小林 幸子
- こばやしさちこ
- 第19回伝統工芸人形展(平成13年度)
日本工芸会賞
- 技法桐塑人形、紙貼り
- 受賞総評波音に重なって聞こえる三線の音、エイサーの太鼓のお音に身をゆだねながら思いに耽る(ふける)沖縄女性。手足からは軽いリズムも伝わる。その涼しげな衣裳は、染紙と麻布を貼り重ねる工夫で芭蕉布の味を見事に表現している。作者は、すみずみまで神経の行き届いた制作姿勢で、一見静かなこの作品を、見る者の目を捕らえて離さない完成度の高い優品とした。