
- 人形
「清晨」陶彫彩色
- 中村 信喬
- なかむら しんきょう
- 第18回伝統工芸人形展(平成12年度)
日本工芸会賞
- 技法彩色
- 受賞総評背を伸ばし、しっかりと前を見つめている少年。中国・清朝の幼帝に題材を求めたもので、皇帝を示す独特の帽子を被り、手に如意を持った姿は、早朝のすがすがしい空気と共に、未来を見つめる素直さを感じさせる。陶胎、彩色のこの作品は、衣裳のやわらかな感じ、そして少年の張りのある若々しい顔など見事に表現している。また衣裳の龍の模様は線彫りした上に彩色するなど、細部にも細かな神経を用いている。