
- 金工
銀花器「漲」
- ぎんかき「ちょう」
- 大槻 昌子
- おおつきまさこ
- 第34回伝統工芸日本金工展(平成17年度)
日本工芸会賞
- 受賞総評銀板で構成された花器の表面を刃鏨で削り取るようにして模様を作り、水や空気の流れ、風吹く様などの無形の自然表情を表現している。その模様の間に赤銅を打ち込み象嵌にして、鏨によるシャープな彫り後と黒い金属部分によって模様をより力強く印象づかしている。逆に、模様部分以外を金消し箔押しを行い、全体を柔らか味に包まれた雰囲気を与え、力強さと暖かさを対比させた減り張りある作品にしている。