
- 木竹工
花籃「波」
- はなかご「なみ」
- 武関 翠篁
- ぶせき すいこう
- 第49回日本伝統工芸展(平成14年度)
日本工芸会奨励賞
- 受賞総評竹工芸には編むと組むという技術があり、これを編組という。この作美品は組む技術で作られている。又柾割と稱する材料で構成し編んだところはない。黒と朱色に染めた竹を束ね、やや波をうたせ交叉させることにより微妙な波文様を表現している。題名は「波」とする所以であろう。作者は自己の研究を一歩進ませた新しい作品であり、この努力は賞すべきといえよう。かろやかな現代的な優作である。