
- 金工
布目象嵌水指「花舞い」
- ぬのめぞうがんみずさし
- 泉 公士郎
- いずみ こうしろう
- 第39回東日本伝統工芸展(平成11年度)
奨励賞
- 技法象嵌
- 受賞総評銅70%、亜鉛等30%の黄銅(真鍮)を用いた水指。布目象嵌は目切り鏨で縦、横、斜め、更に斜めに4~5回ほど目を切り15~25ミクロンの金属を嵌め込む彫金技法。本作品は桜の紋金を自作の抜型鏨でつくり又、銀粉についても荒目や中目のヤスリでつくり布目状の地金の中に嵌め込んでいる。2本の緩やかな曲線の中に文様を配すことによって、風に舞う花弁とその空間に用いた春霞の如き銀粉が豊かな表情を見せ、高い彫金技術と豊かな感性が調和した佳作。