
- 人形
薄野木芯胡桐塑布紙貼
- 「すすきの」もくしんこきりそぬのかみはり
- 日野 英子
- ひのえいこ
- 第36回日本伝統工芸展(平成元年度)
日本工芸会奨励賞
- 技法桐塑人形、紙貼り
- 受賞総評風が渡り、虫のすだく初秋の薄野に、行く夏を惜しむかのように、初尾花の弓でバイオリンを奏でる少女、気持ち良く単純化された形がかえって作者の想うイメージを強く印象付けている。一見、何気ない作品に見えるが、同系統の世界を長く追及してきた作者の努力と、積み重ねられた技量によってのみ、初めて可能となる味わい深い優品である。