
- 漆芸
蒔絵箱「水面」
- まきえばこ「みなも」
- 寺西 松太
- てらにし しょうた
- 第60回日本伝統工芸展(平成25年度)
日本工芸会奨励賞
- サイズ縦13.2 横26.2 高16.7 cm
- 技法蒔絵
- 受賞総評作者が追究し続けてきた蜻蛉塗による水の表現が、ついに完成した。蜻蛉塗は墨流しのように流れる漆を器面に転写するため、偶然の要素が多く、広い面積に思い通りの文様を表すのは難しい。しかしここでは蓋表から蓋鬘、身の側面まで連続して水紋を表し、ゆらめく水面を見事に表現している。鰌が水中を静かに泳ぎ回る、一瞬をとらえた構図も良い。(竹内奈美子)