
- 漆芸
彫漆喰籠「蝶の舞」
- ちょうしつじきろう「ちょうのまい」
- 松本 達弥
- まつもとたつや
- 第33回東日本伝統工芸展(平成5年度)
日本工芸会賞
- 技法彫漆
- 受賞総評ふっくらとした山形の食籠の素地を乾漆で作り、その表面に色漆を約50回白、黄、白、緑、をぼかし塗りをして、黒漆を塗重ねてある。単純化された蝶を三匹表現し、胴は金と銀の平目で、羽の一部は青貝で装飾している。波文は黒の層で浅く彫下げて、わずかに波頭を緑まで彫下げている。丸い形に紋様がしっくりと調和して、全体に黒を主体に上手にまとめてあり優品である。