陶彫彩色「寒威」(とうちょうさいしき「かんい」)

溝口堂央(みぞぐちとうよう)

受賞
: 日本工芸会奨励賞
出品
: 平成26年 第61回日本伝統工芸展
分野
: 人形

「木鷽(きうそ)」を小脇に抱える身体に小雪が降りかかる。千年の時をこえて蘇ったその姿は、寒さをこらえる青年だ。太宰府天満宮の火祭り「鷽替え・鬼すべ神事」が始められた頃にはせた思いを、作者は博多近郊の粘土に託し、神事につかえる悠久の人の営みを表現した。情念から人間の本質に迫ることに長けている、日本人形ならではの秀作である。 (是澤博昭)

陶彫彩色「寒威」