
- 染織
生絹着物「水月」
- 土屋 順紀
- つちやよしのり
- 重要無形文化財保持者
- 第26回東海伝統工芸展(平成7年度)
愛知県知事賞
- 受賞総評「生絹」と書いて、「すずし」と読みます。
音の響きの如く、作者は涼しげな夏物を織りたいという願いから、紬糸と、この「すずし」といわれる未精練の細い糸を、経緯に巧みに使いわけています。薔薇染めのチャコールグレーと丁字の黄色、臭木のブルーと藍、この色づかいと風合いから、メタリックな雰囲気が見事に醸し出されています。
作者の想いは、まさに現代の涼やかさとなり、情趣ゆたかな作品となりました。