
- 染織
型絵染着物「花垣」
- かたえぞめきもの「はるがき」
- 岩井 香楠子
- いわい かなこ
- 第46回日本伝統工芸染織展(平成24年度)
東京都教育委員会賞
- 技法型絵染
- 受賞総評星型の花に羽のような葉。どちらも縷紅草(るこうそう)の特徴に違いないが、着物の上から下へ伸びる姿は有機的でもありその逆でもある。まさに文様の論理、そして型染の本領発揮といえるだろう。花は小さく葉は細いが、顔料の力でくっきりと明快、それが良質な麻地の透明感との差で奥行をもたらした。間をつなぐ菱文の青が涼感を誘っている。(今井陽子)