
- 漆芸
乾漆盛器
- かんしつもりき
- 後藤 義雄
- ごとうよしお
- 第49回日本伝統工芸富山展(平成22年度)
日本工芸会賞
- 技法乾漆
- 受賞総評漆器は形態及び加飾そして素材を生かし、高度な技法で制作される、純粋美術と比較して総合的な芸術である。本作品は乾漆技法による成形で、漆の特徴である堅牢さと軽量さを備えている。作者は高尚な創意と練達の技術を生かし、美しい朱漆と黒漆の麗しい暈(ぼか)しの技法によっている。ふっくらとした器形と、漆のもつ光沢は見る人の心を引込み、そして緊張感を伝える。作者は永年の乾漆制作に精進され、本作品はそれが結集された作品である。(前史雄)