
- 木竹工
楓寄木象嵌小箱「煌」
- かえでよせぎぞうがんこばこ「こう」
- 渡辺 晃男
- わたなべあきお
- 第14回伝統工芸木竹展(平成25年度)
東京都教育委員会賞
- 受賞総評「煌」とは、宇宙や星の輝きをイメージしたもの。鳥眼杢(とりめもく)の楓の材に、抽象的な文様の輪郭を錫線で象嵌し、その内側は紅木紫檀・花梨・紅梅・楓・黄楊の寄木象嵌で、星の煌めきは緑青で染めた鹿角と白い夜光貝を象嵌した。木工は、木の持つ杢理や木肌など自然の美しさや表情を活かす日本特有の工芸である。楓の素材を活かして、自然の生命の輝きを最大限に発揮した作者の技量がほとばしる作品である。(内田篤呉)